高圧受電企業は、電力計が30分ごとに計測する値をデマンド値と言います。その値が年間で最大を示すものを最大デマンド値とし、この値を記録した時から1年間はこの最大デマンド値で基本電力料金を支払います。(春や秋の空調機を使わなくても基本電力料金は下がりません)
最大デマンド値を下げた目標デマンド値を超えないようにするのがデマンドコントローラです。目標デマンド値を超えそうになると空調機を順次止めていき、目標を超えないようにコントロールします。
目標デマンド値を15%下げることができれば、年間の基本電力料金が15%下がります。しかし、この電力料金削減は節電につながるのでしょうか?
電気料金は、下図のように基本電力料金と電力量料金から成り立っています。去年に比べて最大デマンド値を15%下げた場合、基本料金は15%下がります。しかし電力量料金はほとんど下がりませんし、電力量はCO2に比例しますからCO2もほとんど削減できません。
下図に示すように夏場のピーク電力ををデマンドコントローラで削減しても、年間数十時間の話ですから、年間で考えるとごく僅かになります。
年間常に作動している電気設備について削減できれば、年間では大変大きな削減となります。
私が疑問に思う製品は、デマコンと全熱交換機です。。
大型商用ビルに導入されている高級換気扇で、室内の温度と外気温の差を、換気扇を空気が通る一瞬で温度差を一挙に交換するミラクルな代物です。
たとえば室内温度25度、外気温35度の場合全熱交換機を通ると、室内温度、外気温ともに一瞬で30度になるということです。室内温度28度の場合は、外気温32度の場合はともに一瞬で30度になるというマジックです。
こんな温度勾配が低いところで、一瞬でこんな効果が出るか/出ないかは、誰でもわかることです。大手メーカがこんな製品つくり高価で販売し、施工業者がこぞって導入する仕組みは、不思議なことです。
日本には、製品を評価する中立機関がないのが残念だ。